古き良き日本の銭湯を守るために、21XX年から未来人が現代にやってくる近未来SF銭湯物語です。

【タイトル】
 とりま、風呂いかね?
【著者】
 イシイ 渡 (Ishii Wataru)
【出版社】
 講談社
【配信・刊行情報】
 1巻 2巻
【第1話 マガポケ試し読み】

家業・銭湯屋さんの娘たち

明馬姫子ちゃんは、創業86年の銭湯屋「明馬湯」の娘さんです。お父さんから後継に指名されていますが、それを拒絶しています…。
だって銭湯なんて古くて流行らないし、行くならサービス満点のスーパー銭湯でいいと思っているからです。
しかも小さい頃から家族は休みなく働き、一緒にお出かけした記憶もなく、銭湯屋さんではなく、とにかく普通の家庭に憧れているのです。

そしてまさかの…
クラスに同業者にして、似たような境遇の女の子が転校してきます。彼女は、都心部で展開してるチェーンのスーパー銭湯である「裸一貫」の娘さん・湯布院朱美です。
姫子ちゃんは家業が銭湯だとバレたくないので、関わらないように距離をとります。姫子ちゃんが番台で店番してたら、なんと朱美ちゃんが明馬湯に来ちゃいました。

姫子ちゃんは読者視点だから

姫子ちゃん、いくら銭湯が嫌いだからって、お風呂知識がなさすぎます。少しは興味持たないと、お父さんがかわいそう…。でも仕方ないんです。姫子ちゃんと朱美ちゃんの2人がお風呂に詳しかったら、読者視点のキャラがいないことになってしまうからです。
風呂や銭湯が好きな読者は多いとしても、知識として詳しい読者は一握りでしょう。

いやでも個人的には「ギャルで勉強できないけど、銭湯に関することだけは詳しい、でも銭湯嫌い」という姫子ちゃんも見たかったです。聞いてもいないのにお父さんが銭湯について語っていたので、仕方なく知識として身についていったとかね。

未来は自分の手で変えるもの

過去を変えれば未来が変わる…。
セワシがドラえもんをのび太の元に派遣したノリに近いといえば近いです。朱美ちゃんはセワシと違って、誰かに任すことなく自分で過去に乗り込み、自らの手で未来を変えようとします。つ
まり、セワシと朱美ちゃんは本気度が違うんですよ。ドラえもんは、秘密道具でのび太を堕落させ、どら焼きとメス猫のミーちゃんに夢中になってるだけなんですよ。だからいつまでたってもセワシの未来は変わらんのです。

ポット型湯船に少し憧れる

正直のところ21XX年の孤立したポット型湯船は、現代人からすると1回は体験したいですね。あの湯液ってドラゴンボールのメディカルマシーンと同じ感じがしますし、エヴァのLCLにも似てます。だから…オタクとしてポット型湯船体験してみたいのです。

でも1回体験するとポット型湯船にハマり、思考まで支配されて…それはこわい。それにヴァーチャルは便利かもしれないですけど、何もかも便利になるのも味気ないですね。

家風呂、銭湯、温泉、野湯、スパ、サウナ、効能は多岐に渡り、広さも狭さも新しさも古さも味になります。それに…風呂上がりのビンのコーヒー牛乳が好きで、ビンだと冷え方が違う気がするんですよ。

やっぱり風呂は縛られるものではなく、楽しみとして自由にいろいろなものを求めたいですよね。だから朱美ちゃんが過去に行って未来を変えるという気持ちはわかります。

投稿者

しめさば

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