望川さん

【タイトル】
 ロクレイ -天成市りんね区役所第六感部助霊課活動記- 
【著者】
 地主 (Jinushi)
【出版社】
 スクウェア・エニックス
【配信情報】
 1巻

今回は、第1話の印象をひたすら書いていくスタイルでいきます。第1話って作品の導入であり、作品の顔となるわけですから、じっくり感想を書くのもありかと思います。ネタバレはごめんなさい!

読みながら感想を書いているので、支離滅裂なところも多いかもしれませんが、ご了承くださいませ。

「霊の方も生者の方も 納得のいく解決を目指します」という文言が書かれた貼り紙を出しているのが「天城市りんね区役所第六感部助霊課」です。
貼り紙の内容も怪しければ、部署も課の名前も怪しいです。でも公的機関である区役所の部署だから、少しだけ安心できます。安心というより、そこらへんの胡散臭い民間サービスよりマシだろうくらいの感覚です。

受付のおねーさんである望川さんは麗しいですが、どこかミステリアスな雰囲気を纏っていますね。自分で自分のことをおねーさんと言っちゃうおねーさんキャラは好きです。

助霊課は地下二階にあります。利用者が多い部署なら庁舎1〜3階にあるイメージで、そうじゃないとなると…新設部署だけど新設を望まれた感じでさなさそうで、端へ端へと追いやられた感じかと。

「あんな初めてのWordみたいなくそだっさい広告」

これは…自治体の差、担当者のレベル差によりますが、あの雰囲気の資料は今でも現役だと思います。当たり障りなく、装飾は最低限、単純で見やすく…わかりやすいといえばわかりやすいです。でも!ダサくてもわかればいいって結構大事な考え方だと思います…まぁものはいいようです。

温厚な末広課長

末広課長はバランサーにして進行役ですね。メンバーたちが騒がしくても、状況説明をし、欲しい情報を教えてくれて、話を促し、物語をちゃんと進めてくれます。たぶん彼がいると、作者的にも話を進行させやすいような気がします。

ゆゆ女

関西弁がうるさい幽霊で、セーラー服にスカジャンを羽織り、超ロングな髪が印象的です。しかも「べろべろぶぁぁぁ」とステレオタイプの幽霊がやりそうなことをやります。ツッコミもボケもやるハイブリットキャラかと。

払田くん

非常勤のビビり霊媒師です。数珠を首から下げ、さらに手首にも巻き、お札を額に貼り付けて除霊用に塩を撒いてます。塩を撒くのは、お祓い、汚れを清めるなど、除霊のイメージとしっかりリンクしています。
ゆゆ女に塩がかかったらダメージ(?)を受けているようで、ロクレイでは塩が幽霊にちゃんと効く設定になっていますね。

払田くんはゆゆ女とは夫婦漫才かと思えるくらい、初登場時からギャーギャー騒いでます。

公務員となると…これはもうぬ〜べ〜をリスペクトしているキャラだと思ってもいいですよね?でもぬ〜ベ〜は小学校教諭で除霊(助霊)の専任ではないので、霊に特化した課に籍を置いてる払田くんの方がスペシャリスト感はありますね。

角田日暮ちゃん

高2でオカルト新聞部部長です。
新聞部、オカルトに関連する部って現実で見たことないんですよね。世間的には文科系の部活が少ないイメージがあり、ブログ主の学校生活の記憶だと、美術部、化学部、放送部、料理部くらいですかね。オカルト新聞部が現実にあったら、ちょっと興味ありますけどね。

彼女は写真に映り込む幽霊・夕日と友達になり、心霊写真を通してコミュニケーションを楽しくしています。でも謎の霊媒師が彼女を悪霊だと決めつけて、除霊しようと企んでいます。それで助けを求めて、角田ちゃんは怪しい貼紙を見て、助霊課にきたわけです。藁にもすがりたいわけです。

ロクレイでは、霊を全て悪いものと考えて片っ端から悪霊退散するわけではありませんね。そこは、ぬ~べ~と似たようなスタンスな気がします。
ぬ~べ~は生徒たちの心の成長を見届けるために最初から鬼の手は使いませんし、良い妖怪が困っていたら助けます。戦うのは最後の最後の手段であり、説得に応じないor改心しない悪霊は除霊してましたね。

導入部分での掴みはOK

女の子が困りごとを相談してきて、それを主人公一味が解決するために動きはじめる!もう導入としては完璧であり、マンガの王道パターンです。
どう考えても夕日ちゃんは良い幽霊であり、なんとかして角田ちゃんと夕日ちゃんの友情を守りたい!謎の霊媒師は悪いやつなんだ!と読者的には導入部分でガッツリハートをつかまれました。

そう思っていたら、まさかの幽霊であるゆゆ女が感動して泣いてるというね。ゆゆ女が「この子たちを助けたい」と思える動機がここでちゃんと生まれてるわけです。

末広課長は上司として100点

払田くんがゆゆ女と組むことに納得できなく反論しくれば、末広課長は納得できるように説明してくれてます。上司としての命令だと一言だけで済ますことも、一喝して終わることもできますが、課長の登場してから崩されることのない温厚ぶりからするに、そういうことは課長はしません。
払田くんだけではできないこと、2人が組むことでできること、それをわか〜りやすく説明してくれます。払田くんも自分がまだまだ未熟であることを認めてるようで、しぶしぶゆゆ女と現場(学校)に向かいます。

現場でポンコツぶりを発動?

格好良く区役所を飛び出したメンバーですが、まぁ〜助霊課の2人は見事にポンコツです。
ゆゆ女は霊の匂いを感じ取れる…と超便利そうな能力が説明されるのですが、何も感じ取れず…。
払田くんは、怖いから目をつぶって、プルプル震えてます。期待を裏切るようで裏切らない2人です。気概は100点満点なので、これからの活躍に期待します。

京の天才霊媒師・胡嵯院

もう見るからに怪しい霊媒師の登場です。
・除霊を金儲けと考えてる(ぬ〜べ〜の親父やん)
・和装で京都弁(なんか胡散臭いけど霊媒師っぽい)
・オカマっぽくロン毛(ゆゆ女いわく和装ビジュアル系)
・なぜか扇子を広げひる(ちょっとカッコいい)
・雰囲気が強い(カッコいいオーラはある)
・弁論術もツッコミも強い(場の空気を一気に変える)

名前も見た目も胡散臭く、除霊を人助けではなくお金のために使うなんて…と言いたくなります。
でも、実害が出る前に素早く対処する、人が動くということは人件費が発生してるからお金をもらう、こういう考えは間違いではありません。それに胡嵯院さん側にだって事情はあるはずなので、全てを否定できません。

ぬ〜べ〜の親父さんだって、お金があれば妻を救うことができたわけですし、善意で助けてきた人達は誰も救いの手を差し伸べてくれず、親父さんは闇堕ちしてます。

ゆゆ女が関西人じゃないのに関西弁を使ってる理由は…今は説明されないということは、今は語るべきではない彼女の大事な設定なのでしょう。

関西方面の人がエセ関西弁に敏感なのは、違和感から無性に腹が立つと聞きますから(コナンでそんな話があったような)、胡嵯院さんは指摘せずにはいられなかったのでしょう。もしくは心理的ダメージを確実に与えられるとわかっていて、あえて指摘したということも考えられますね。

ビビりの払田くんがイケメンに!

助けたいという想いが強い角田さん、そして角田さんの涙を見たら、ビビりの払田くんが急にイケメンになって語り出します。まさに正義の主人公って感じですよね。普段はビビリだっだり、ふざけていたりするキャラが、重苦しい空気を変える言葉を紡いでくれる…エモい展開です。

ゆゆ女は…切り替えが早く、落ち込み塞ぎ込みモードから復活します。こういう暗い空気の時は、ニセモノだろうがホンモノだろうが、関西弁の力強さと明るさが光ります。

ぼったくり除霊

除霊金200万…高ぇ…。
最初に提示してた50万でも高いけど、こういう言い値がまかり通る業界だったり、カリスマ的な人の対応がベラボーに高いというのは、悲しいですね。
一般人には適正価格なんかわかりませんし、もしかしたら、それだけ危険を伴う、命を落とす可能性のある除霊ということもあるでしょう。

バカは高いところがお好き?

クライマックスは屋上やなぁ…バカは高いところが好きなだけかもしれません。まぁ〜逃げ場が少ないという意味ではクライマックスといえるかもしれませんし、戦いになれば、空がひらけている方が自由度があがりますし、狭い教室だったり廊下だと作画が大変…だと思います。

払田くんとゆゆ女の巧みなミスリードで胡嵯院さんを欺き、ミステリーの探偵が犯人を問い詰めるが如く推理ショーをおっ始めます。関西弁だから…服部平次的な感じかな。いやでもここまでスラスラ話せるってことは、頭の回転力と弁論術は天下一品と言わざるを得ません。

夕日ちゃんが校舎裏の幽霊ではなく、カメラ幽霊であるという真実を告げ、胡嵯院さんをギャフンと言わせられてよかったです。

胡嵯院さんの逆ギレ

除霊師が追い詰められて人を祟ろうとするなんて…よくよく考えると恐ろしいです。知識も霊感もない一般人を祟って、自分のところに助けを求めるようにすれば…と弱者を狙うビジネスが成り立ってしまうんでよ。まぁそういうのを成敗するために助霊課があるのでしょう。

気絶した払田くんにゆゆ女が取り憑いて…これはシャーマンキングの憑依合体だー!しかも払田くんのご実家が最強霊媒師一族だと!?なのにビビりということは…さては一族の優秀なやつらから「面汚し」「落ちこぼれ」とか絶対に言われてる。そんなにすごい一族なのに役所の助霊課の非常勤だなんて…絶対に何かあるやん!

さらっとゆゆ女が払田くんに取り憑いていたけど、記憶とか感覚とかも共有してるんだよね?
払田くんとゆゆ女、50点+50点=100点、男女バディー物語だなんて…胸熱でてぇてぇの海に溺れそう。

胡散院さん、まさかの雑魚キャラだった(笑)

胡散院さんは個性が濃ゆいから、また登場してほしいなぁ〜と思います。助霊課に厄介ごとを持ち込んだりとか、事件の発端になって最終的には助霊課に助けてもらったりと、ポジションは何でも似合いそう。

そのうちやりたい!

電話してるときに不都合なことがあったら「あああーっ!霊障で電波がー!」と言って電波を切ってみたい。もちろんヤバいやつ認定される覚悟が必要ですけどね。

ロクレイは、弱気を助け、悪を挫く、綺麗な勧善懲悪ものでしたね。胡嵯院さんは殺さずに気絶させて、顔に「あほ」と書くだけにとどめるなんて、やさしき正義のヒーローですね。

少なくとも、角田ちゃんと夕日ちゃんは2人のことをヒーローだと思ってくれてますよ。ちゃんとオカルト新聞に2人の活躍を記事にしてくれてるのですから。

「さてさて2話は霊能アイド…あああーっ!霊障で電波がー!…………」

感想を勢いで書いていて思ったことは、このマンガはアラサーに向いてるです。

公務員が除霊(助霊)するのはぬ〜べ〜を思い出し、

オカルトではケロロ軍曹の冬樹を思い出し、

新聞部では氷菓での壁新聞部を思い出し、

シャーマンキングの憑依合体を思い出し、

アラサーの記憶を呼び起こす、最高の要素ばかりで構成されています。

投稿者

しめさば

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