【タイトル】
マンガに、編集って必要ですか?
【著者】
青木U平 (YUHEI AOKI)
【出版社】
新潮社
【刊行情報】
1~3巻 (完)

中堅マンガ家と新人編集者

マンガは、マンガ家と編集者との打ち合わせでつくられるそうです。打ち合わせの内容、良いマンガが出来るかどうかは、センス・知識・経験に左右されるため、マンガ家にとって編集者との相性は死活問題になります。編集者の雑談が不毛だったり、話が嚙み合わなかったり、話が全く参考にならなかったり…そんなことを考えるマンガ家8年目の佐々木小次郎(45)が主人公です。そして彼の担当についたのが、編集1年目の新人編集者・坂本涼ちゃん(24)でした…。

〇〇不要論について

編集者不要論のように、〇〇不要論について考えさせられる作品です。業界や職種によっては、1つくらい不要と言われるものを聞いたことがあると思います。例えば、営業マンを介さずに直接デザイナーと話を進めたい(営業不要論)、商社を経由せずにメーカーから直接購入したい(商社不要論)…などです。気持ちはわからなくもないですが、それは必ずしも正しいとは限らないと思っています。今回はマンガではなく、商社のメリットなどについて書いていこうと思います。

商社は必要

「商社は中間搾取しているだけ」と思っている人はいるかと思います。しかし「利益を得るだけの役割を果たしている」とも言えます。メーカーは開発に集中し、商社は販売に集中しています。メーカーは商社の抱えている顧客や販売網を必要とし、商社はメーカーの商品を必要としています。いわゆるWin-Winの関係が構築されているのです。
 商社によっては、メーカーやエンドユーザーのために倉庫や物流機能を整備し、商品保管と運搬が強い場合もあります。また、色々なメーカーと取引をしていることから代替商品の取り扱いが多く、欲しかった商品が廃番になっている場合は、商社が代替製品を調べてくれたりします。
 これらの理由から、商社は必要だと思っています。もし、何かしらの理由で現在取引している商社が嫌なのであれば、メーカーに直接販売できるか問い合わせをしてみるか、取引する商社を変えてみてはどうでしょうか?おそらく「いや、べつに今の商流を変えるほどでは…」と思うはずです。今までの人間関係、取引関係、取引先を変えるために必要な手続きなど…けっこうな労力がかかります。

現状を変えたい場合

 今の商流や取引を変えずに現状の不満を解消するには…、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか?
 【その①】他商社へ相見積をしてみましょう。発注しない前提での対応となるため、既製品1つの製品費、その製品の梱包費、都内への発送費などの項目で見積依頼をしましょう。他社での価格を調べることは、そこまで手間はかからないと思います。
 【その②】自社の新規取引の口座開設に必要な手続きを調べましょう。会社によって必要な手続きは異なると思いますが、承認ルート、承認に必要な資料など社内の詳しい人に軽く聞いてみましょう。おそらく帝国データバンクで会社情報を調べるところからスタートするかと思います。
 【その③】展示会に参加してみましょう。展示会は基本的にメーカーが出展しているもので、新製品などのお披露目の場、新製品PR、新規取引先の開拓などが目的になります。商社を変えるのではなくて、製品を変えるのもありかと思います。良い製品があって、その製品を採用することになって、その製品は今まで取引していた商社では取り扱っていないとなれば、新しい商社を探すことになるかもしれません。

マンガを読んだことがきっかけになり、仕事について考えるのも、悪くはないかなと思っています。