元祖オタサーマンガ、それが「げんしけん」です。初代には今となってはステレオタイプのオタクが、2代目は男の娘が、連載時期のトレンドに合わせたオタクたちが登場します。

げんしけん 初代の荻上さん

【タイトル】
げんしけん
【著者】
木尾士目 (KIO SHIMOKU)
【出版社】
講談社
【刊行情報】
1~21巻 (完)
初代:1~9巻、2代目:10~21巻

元祖オタサーマンガ

「ホモが嫌いな 女子なんか いません!!!!」というコマ切り抜き画像を、見たことある人は多いと思います。これは、げんしけん第4巻の第24話「にゅーアンバランス」での、大野さんの発言が元ネタです。
そういう発言をするようなオタクたちのいるサークル、それが「げんしけん」なのです。一昔前のオタクってこんなイメージだな〜というオタクたちが登場します。オタク活動を楽しく描くというよりは、劣等感を抱きがちなオタクの心理を描いたり、大学サークル内のいざこざを描いたり、創作活動の苦しいところを描いたり、かなり真面目な社会派マンガです。
ちなみに「げんしけん」は、「現代視覚文化研究会→現視研→げんしけん」という略語なのです。

色んなタイプのオタク

一言でオタクといっても、色々なタイプのオタクがいますよね。
笹原くん:ライトなオタク
斑目先輩:ヘビーオタク
高坂くん:イケメンだけどヘビーオタク(ゲーマー)
大野さん:枯れ専腐女子のレイヤー
田中さん:コス衣装職人
荻上さん:腐女子で漫画家志望のオタク
咲さん:彼氏がオタクなだけで一般人
本当にいろんなタイプのオタク、キャラが登場します。彼らが描く苦く甘い青春は、そこらの青春マンガでは太刀打ちできないです。

笹原くんが主人公だよね?

最初は笹原くんが主人公ポジで物語がスタートします。しかし、エピソードごとにメインが切り替わるイメージがありますし、何よりもげんしけん2代目においては笹原くんはサブキャラになります。
笹原くん、最初は大学生になって一人暮らしを始め、もともと好きだったオタク活動に本腰入れ始めてしまったタイプです。そしてサークルでの経験を活かし、編集プロダクションに就職できたので、成功したタイプのオタクだと思います。自分は描き手にはなれないことを理解し、作家さんを尊敬している姿勢が素敵ですよね。

荻上さん更生物語

荻上さんは、第24話「にゅーアンバランス」の初登場時から目が死んでました。しかし、第47話「set eyes on」で笹原くんと結ばれてからは、目に光が宿りましたね。
腐女子趣味が原因で、中学時代に男友達を転校に追い込んだことに負い目を感じつつも、腐女子趣味をやめられない自分が嫌いでしたね。自分の世界に閉じこもりがちな荻上さんを、笹原くんが救ってくれたんですよ。
パッと見は何も取柄がなさそうな笹原くんですが、人間関係構築や、人の心を察して動かすことに長けています。でも!やおい観賞からのセッセは驚きですけどね。

げんしけん 2代目

げんしけん初代とはガラッと雰囲気が変わります。男の娘がサークルに入り、女子の割合も高くなって、実質的に腐女子サークルになります。木尾士目先生の絵柄が変化したからかもしれませんが、荻上さんがなんか美少女になった気がします。筆の先っぽみたいになる髪結びをすることはほとんど無くなりました。

げんしけん 2代目の荻上さん

男の娘 波戸ちゃん

波戸ちゃん(くん)がかわいすぎるんですよね。男の娘ですが、女の子以上に女の子です。腕も脚も細くて、肌はツルツルのスベスベ、変声機なしで女声が出せて、まじでスゴイんですよ。当然、日々のケアと努力の賜物ですがね。素顔は中性的で、まつ毛は長くて、目が大きくて、柔道経験者で強いというね。
アニメだと、波戸くんの時はCV山本和臣さん、波戸ちゃんの時はCV加隈亜衣さん、 2人とも良い声です。山本さんは男性声優で声が高く中性的な感じに聞こえ、女装をする男子の声にぴったりです。加隈さんは女性声優で、脳が蕩けるような女の子の声で、一度聞いたら忘れられないです。

班目先輩の見どころ満載!

斑目先輩が咲さんへの想いを断ち切れず、サークルメンバーたちの画策によって、ちゃんと告白して、ちゃんと振られます。
未練がなくなってからは、いよいよハーレム展開になっていきます。波戸ちゃん、スー、アンジェラ、笹原妹…嫁候補はけっこう多いんですよね。斑目先輩の恋の行方は、皆さんの目で確かめてください。
そして斑目先輩のおもしろいところは、初代でも2代目でもコミケで骨折しちゃうところです。1回目は右手で手部靭帯損傷 中手骨骨折 近位指節間関節捻挫の全治2ヶ月。2回目は左手で橈骨遠位端骨折で全治2ヶ月。笑っちゃいけないですが笑えます。
骨折1回目:第9話ハイ、フライ ハイ
骨折2回目:第15巻第91話そして伝説へ……
話タイトルのとおり伝説的な骨折ですね。

初代も2代目も、今の学生オタクから見たらどっちもステレオタイプのオタクなのでしょう。最新のオタク事情を描くマンガがあったら、読んでみたいものです。

投稿者

しめさば

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