「いまバスケマンガが熱い」ということで、バスケマンガを数作読み、第1話にどんなメッセージが込められているか考えます。4作目は「DEEP3」です。

【タイトル】
 Deep3
【著者】
 原作・水野光博
 漫画・飛松良輔
【出版社】
 小学館
【配信情報】
 1~3巻 第4巻2022年7月29日(金)発売予定

希望から絶望へ

ドライブで切り込みダンクを決める1年生・河合デミアン。チームの空気、コートの空気までも変えるその姿には、カリスマ性みたいなものを感じます。会場のファンたちからNBOに手が届く夢を見させ、会場中の期待を一身に背負い、逆転のダンクを決めー…。

2年後…、会場を沸かし、将来を期待されたデミアンの姿はどこにもありません。彼は、イップスに苦しみ悲痛な表情をした暗い選手になってしまったのです…。 

作品のメッセージはたぶんこんな感じ

・重荷を背負って生きる

・克服こそ人生

スポーツをやってる人なら、大なり小なり故障を抱えた経験はあると思いますが、イップスの経験がある人はほぼいないと思います。ケガが治っても、ケガしたときのことがフラッシュバックして、以前のようなプレーができなくなる、イップスのイメージはそんな感じです。そして、DEEP3の読み始めの印象は「イップスで物語がスタートするなんて…お…重てぇ…」ですね。

イップスの辛さを描くという狙いはあると思いますが、それだけではないと思います。人は大なり小なり何か重荷を背負って生きていて、それと向き合いながら生きているということも伝えようとしてるはずです。中には克服して人生を歩んでいる人もいれば、イップスが治らないと言われるように、重荷を一生背負い続けなければならない人もいます。その重さは人それぞれであり、その人にしかわからない苦しみがあります。

めっちゃ努力してる

デミアンの身体は試合では動かなくなっても、一人練習のときはバリバリに動いています。寝れなくて夜中に練習するほど体力は有り余っています。
デミアンの練習姿からするに、アキレス腱断裂からのリハビリは相当真面目にやってきて、自主練だって誰よりもやっていると思います。だから余計にイップスが苦しいものになるのでしょう。ちょっと皮肉ですね。

「SECOND BREAK!!」「B-TRASH」「つばめティップオフ!」「DEEP3」の1話を比べると、「DEEP3」が最も重たいスタートな気がしてます。しかも1話の終盤で上げていくかと思いきや、容赦なく落としてきます。

でも、何かを始めるときって全てが明るいわけではありませんし、不利なマイナス地点スタートになるときだってあります。生きていれば今日は最高で、明日は最低ということあます。そういう意味では、人が置かれる立場を現実的に描きすぎているのは「DEEP3」なのかもしれません。

これにて、バスケマンガの第1話にどんなメッセージが込められているか考えるシリーズは終わります。

1作目: SECOND BREAK!!

2作目:B-TRASH

3作目:つばめティップオフ!

4作目: Deep3


投稿者

しめさば

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