学園モノって先生の個性もかなり重要なポイントですよね。古文担当の桃原先生が見せる「あはれ」は…斬新すぎました。

【タイトル】
阿波連さんははかれない
【著者】
水あさと (MIZU ASATO)
【出版社】
集英社
【刊行情報】
1~14巻

桃原先生&宮平先生

 この物語は、阿波連さんとライドウくんのものです。でも!やっぱり周りを固めるキャラが大事ですよね。学園モノであれば、生徒だけでなく先生も大事です。そう…桃原先生と宮平先生が良い味を出しています!
 桃原先生は体を張ったリアクションキャラで、宮平先生は普通です。宮平先生が普通だからこそ、桃原先生のキャラが光るというわけです。2人は公私ともに仲良しさんで、休日は一緒に遊んだり、浴衣を着て夏祭りに行ったり、お昼を一緒に食べたりしています。正直のところ、この2人の関係こそ「あはれ」だと思っています。

桃原先生の「あはれ」

 桃原先生は古文担当で、ミステリアスな雰囲気を纏い、生徒たちから少し怖がられています。
 阿波連さんとライドウくんを見て「あはれ」を感じ、めまいが起きたり、胸に衝撃が走ったり、吐血したり、呼吸不全を起こしたり、倒れたりしています。「あはれ」が強すぎると、幽体離脱したりなど絶命に繋がることもあります。こういった状態から、生徒からは病弱な人だとも思われています。

阿波連さん&ライドウくん対策

 桃原先生にとって、2人の「あはれ」が強すぎるため、毎夜ありとあらゆる2人のシチュを妄想し、「あはれ」に耐える努力をしています。ただし、妄想でも「あはれ」が強すぎて鼻血を出し、貧血で気絶するように寝ています。

宮平先生のサポート力

 宮平先生は、阿波連さんとライドウくんの担任の先生です。ウェーブのかかったロングヘアーで、眼鏡をかけているのが特徴です。そして何より…ごくごく普通の先生です。
 桃原先生のことは「桃ちゃん」と呼び、倒れる桃ちゃんのことをいつも心配しています。お弁当のおかずをあげたり、桃ちゃんのために水や酸素スプレーを常備しています。念のために桃ちゃんの家の鍵を借りており、「あはれ」で倒れている桃ちゃんを助けています。

「あはれ」「をかし」

 桃原先生の言っている「あはれ」「をかし」って何なんだ!?と思っている方はいるかと思います。まずは、作中での使用例を紹介します。

【「あはれ」の単体使用パターン】
 ・少し心臓にあはれを受けただけ
 ・ノーベルあはれ賞
 ・このままじゃ あはれが致死量を超えてしまう
 ・あはれが喉に詰まって…
 ・空気中のあはれ濃度が高すぎて…
 ・いけない…あはれを足に受けてしまった
 ・グッドあはれガール
 ・教室内からあはれの気配がする

「をかし」の単体使用パターン
 ・ナイスをかしボーイ

「をかし」との併用パターン】
 ・をかしを吸いすぎて血中あはれ濃度が上がって…

 古文における「あはれ」「をかし」のニュアンスが踏襲されていて、現代ネット用語でいうところの「尊い」「てぇてぇ」と同じような感じで使います。
 ですが、感受性が豊かで超感覚の持ち主である桃原先生にとっては、空気中に発生する気体や成分的なものになっています。桃原先生のみがそれを感知し、摂取可能です。接種基準は「不足」「適量」「危険」の3段階ですが、桃原先生はいつも「危険」を振り切るくらいを摂取しています。
 阿波連さんとライドウくんが2年生に進級したら、桃原先生は彼らのクラス担任になります。まぁ相変わらず倒れてます。
 余談ですが、水あさと先生の「デンキ街の本屋さん」に登場するエロ本Gメンと桃原先生は、容姿と雰囲気が似ていて、ポジション的にも似ています。

まだこの作品のことを知らない人は、ぜひ第1話をお読みください。独特な作品雰囲気に引き込まれますよ!